【身近な大物】シーバス(スズキ)釣りの始め方!都会の川や港でルアーを投げる魅力と基本タックル

「家の近くを流れている川に、80cmを超える巨大魚が泳いでいる。」 そう聞いたら、ワクワクしませんか?
その魚の正体は**「シーバス(スズキ)」**。 出世魚として知られるスズキは、実は海だけでなく、エサを求めて川の中流付近まで入ってくることがあります。 大自然まで遠征しなくても、仕事帰りの港湾部や、近所の橋脚の下で、強烈な引き(エラ洗い)を楽しめるのがシーバスフィッシングの最大の魅力です。
今回は、最も身近で、最も奥が深い「ベイエリアの王様」シーバス釣りの始め方と、最初に揃えるべきルアーについて解説します。
2. シーバス釣りってどんな釣り?
ルアー(擬似餌)を使って、スズキ(シーバス)を狙う釣りです。 シーバスは肉食魚で、小魚(イワシ、ボラ)やバチ(ゴカイ類)、エビなどを捕食しています。その時々で食べているエサに合わせたルアーを選ぶ**「マッチ・ザ・ベイト」**の戦略性が、この釣りの醍醐味です。
釣れる場所と時間
場所: 港湾部、堤防、河口(川と海が混ざる場所)、運河。特に「橋の明暗(街灯の光と影の境目)」は一級ポイントです。
時間: 昼夜問わず釣れると思いますが、「夜釣り」は狙う場所等が絞られるため、比較的やりやすいと思います。。

3. 万能性が鍵!シーバス専用タックルの選び方
シーバス釣りは、軽いルアーから重いルアーまで幅広く使います。 あらゆる状況に対応できる「万能なスペック」を選ぶのが失敗しないコツです。
① ロッド(竿)
長さは**8.6フィート〜9.0フィート(約2.6m〜2.7m)が、港湾部でも河川でも使いやすい黄金スペックです。 硬さは「ML(ミディアムライト)」**を選びましょう。
② リール
スピニングリールの**「3000番」または「4000番」**を使用します。 PEラインとの相性が良く、ドラグ性能がしっかりしている中級モデル以上を選ぶと、大物がかかっても安心です。
③ ライン
PEラインの0.8号〜1.0号を150m巻きます。 リーダーは**フロロカーボンの16lb〜20lb(4号〜5号)**を1mほど結束します(FGノット推奨)。 シーバスの背ビレやエラは鋭いので、リーダーは必須です。
4. これだけは持っておけ!基本のルアー3選
シーバスルアーは星の数ほど種類がありますが、最初に揃えるべきは以下の3タイプです。
ミノー(リップ付き)
特徴: 小魚の形をした基本ルアー。リップ(板)で水を受けてプルプル泳ぎます。
使い方: 投げて、ゆっくり巻くだけ。表層付近を探るのに最適です。
バイブレーション
特徴: 金属や樹脂でできた、沈むルアー。細かく振動して魚を寄せます。
使い方: 遠くに飛ばしたい時や、深い場所を探る時に使います。
シンキングペンシル
特徴: リップがなく、フラフラと弱った魚のように泳ぎます。
使い方: 魚がいるのに食わない「スレた」状況で威力を発揮します。
カラーは、夜釣りの定番**「レッドヘッド(白地に赤頭)」と、濁りに強い「チャート(黄色や黄緑)」、そしてリアルな「イワシカラー」**の3色があれば完璧です。
5. アクションの基本は「タダ巻き」
シーバス釣りで最も重要なテクニック、それは**「タダ巻き(一定の速度で巻くこと)」**です。 余計なアクション(竿をあおるなど)は必要ありません。
ルアーをポイント(橋の明暗の奥など)に投げます。
リールを「1秒に1回転」くらいのペースで、一定の速度で巻き続けます。
ルアーが流れを受けてフラついた瞬間に、「ドン!」と食ってきます。
最後の難関「エラ洗い」
シーバスは針にかかると、水面にジャンプして首を激しく振る「エラ洗い」をして針を外そうとします。 ジャンプされたら、竿先を下げてラインのテンションを緩めないようにするのがキャッチのコツです。
6. まとめ:仕事帰りに「ドラマ」を求めて
いつもの通勤電車から見えるあの川が、夜になると熱いフィールドに変わります。 都会の喧騒の中で、竿を振り、水面下の見えない相手と対峙する時間は、何物にも代えがたいリフレッシュになります。
まずは扱いやすいセットと、数個のルアーを持って、近くの海辺へ出かけてみませんか? 人生初の「ランカー(80cmオーバー)」を手にするのは、あなたかもしれません。
つり吉では、実績のあるルアーだけを厳選して取り揃えています。
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