【鮮度が命】釣り用クーラーボックスの正しい選び方!「保冷力」と「サイズ」で失敗しないコツ

「せっかく釣った魚、家に帰ったら傷んでいた…」 そんな悲しい経験はありませんか?
スーパーで貰える発泡スチロールや、キャンプ用の簡易クーラーでは、真夏の釣り場の熱気には勝てません。 釣り上げた魚を最高の状態で持ち帰り、刺身で美味しく食べるためには、**「釣り専用のクーラーボックス」**が必須です。
「氷が数日間溶けない」驚異の保冷力を持つモデルや、椅子代わりに座れる頑丈なモデルなど、実は奥が深いクーラーボックスの世界。 今回は、あなたの釣りのスタイルに合った最適な1台を見つけるための選び方を徹底解説します。
2. キャンプ用とは何が違う?「断熱材」の種類

釣り用クーラーボックスの値段の差は、主に**「断熱材(壁の中身)」**の違いで決まります。 グレードが高いほど、氷が長持ちします。
① 発泡スチロール(スチロール)
特徴: 最も安価で軽量。
保冷力: 低め。日帰りの短時間釣行や、冬場の釣り向け。
おすすめ: とにかく安く済ませたい初心者の方。
② 発泡ウレタン(ウレタン)
特徴: 釣り用のスタンダード。断熱材を発泡させて充填しており、保冷力と価格のバランスが良い。
保冷力: 中〜高。朝から夕方までの釣行なら十分氷が残ります。
おすすめ: 最初の一台として最もおすすめ! 幅広い釣りに対応できます。
③ 真空パネル(1面〜6面)
特徴: 魔法瓶と同じ構造。薄いのに最強の保冷力を誇ります。
保冷力: 最強。真夏でも2〜3日間氷が溶けないモデルもあります。
おすすめ: 遠征に行く方、絶対に氷を溶かしたくない本物志向の方。価格は高いですが、その価値はあります。
3. 何を釣る?失敗しない「サイズ」の選び方
「大は小を兼ねる」と言いますが、大きすぎるクーラーは重くて持ち運びが大変です。 ターゲット(魚)に合わせてサイズを選びましょう。
小型(10L〜15L)
ターゲット: アジ(アジング・サビキ)、ハゼ、キス、メバル
特徴: 軽くてランガン(移動)しやすい。500mlペットボトルが縦に入るサイズが便利。
中型(20L〜27L)
ターゲット: イカ(エギング)、クロダイ、タチウオ、中型青物
特徴: 最も汎用性が高い万能サイズ。 40cm前後の魚が曲がらずに入ります。
大型(35L以上)
ターゲット: ブリ、サワラ(ショアジギング)、マダイ、オフショア(船)
特徴: キャスター(車輪)付きが必須。60cm以上の大物を狙うならこのサイズ。
4. 釣り専用ならではの「便利機能」
釣りメーカー(ダイワ・シマノ等)のクーラーには、釣りを快適にする機能が満載です。
水抜き栓: 底に溜まった水や、魚を洗った水を、ひっくり返さずにワンタッチで排出できます。
堅牢ボディ(座れる): 大人の男性が座っても壊れないように設計されています。椅子を持っていく必要がなくなります。
投入口: 蓋を全開にしなくても、小窓から魚をポイッと入れられます。冷気を逃がさないための工夫です。
滑り止めラバー: 揺れる船上や、傾斜のある堤防でも滑り落ちないよう、強力なゴム足がついています。
5. 鮮度をキープする「氷の使い方」のコツ
高性能なクーラーを買っても、使い方が悪いと性能を発揮できません。
予冷(よれい): 出かける前に、少量の氷や保冷剤を入れて庫内を冷やしておきます。これだけで氷の持ちが劇的に変わります。
板氷 vs バラ氷:
板氷(ブロック): 溶けにくいので長時間の保存向き。
バラ氷(ロック): 魚の隙間に入り込み、キンキンに冷やすのに向いています。
おすすめ: 底に板氷を敷き、魚を入れたら上からバラ氷をかける「サンドイッチ」が最強です。
直入れ厳禁: 魚が氷や溶けた水に直接触れると、「氷焼け」したり水っぽくなったりします。魚はビニール袋に入れるか、スノコを使いましょう。
6. まとめ:美味しい魚は「良いクーラー」から
釣りの醍醐味の半分は、家に帰ってからの食事にあります。 苦労して釣った魚を、新鮮なまま家族に振る舞い、「美味しい!」と言ってもらう。 そのためには、クーラーボックスへの投資は決して惜しくありません。
これからのシーズン、気温が上がるにつれてクーラーボックスのありがたみが分かります。 ぜひ、あなたの釣りにぴったりの相棒を見つけてください。
つり吉では、プロも愛用する高性能モデルから、コスパ抜群のエントリーモデルまで幅広く取り揃えています。
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