【ゲーム性No.1】アジング入門!ルアーでアジを釣るための道具選びと「レンジ攻略」の秘訣

「アジ釣り=サビキ釣り」だと思っていませんか? もちろん、サビキ釣りは数釣りの王道ですが、近年、ルアー(擬似餌)を使って1匹のアジとの駆け引きを楽しむ**「アジング」**が爆発的なブームになっています。
竿先に伝わる「コツッ」という微細なアタリを感じ取り、自分のタイミングで合わせて掛ける。その瞬間、アジ釣りは単なる食料確保から、スリリングなスポーツへと変わります。 仕事帰りの1時間で、漁港の常夜灯の下で手軽に楽しめるのも大きな魅力。
今回は、最も身近で奥深いライトゲーム、「アジング」の始め方と、釣果を分ける道具選びについて徹底解説します。
2. なぜ「アジング」にハマるのか?
アジングで使用するのは、1g以下の極小のオモリ(ジグヘッド)と、数センチのソフトルアー(ワーム)だけ。 非常にシンプルな仕掛けですが、アジは「吸い込んで、吐き出す」のがとても速い魚です。
ぼーっとしていると、エサだけ取られて終わり。 しかし、専用の道具を使いこなせば、その一瞬の吸い込みを**「手元の感度」**として感じ取ることができます。 「違和感を感じてバシッと合わせる」→「竿が綺麗に曲がる」。この快感が、多くの釣り人を虜にしているのです。
ターゲットとシーズン
アジ: 15cm〜30cm(尺アジ)クラスがメインターゲット。
メバル・カサゴ: 同じ道具で狙える嬉しい外道(ゲスト)です。
シーズン: 一年中楽しめますが、特に釣りやすいのは春と秋です。
3. 感度がすべて!アジング専用タックルの選び方
アジングは、道具の進化が釣果に直結する釣りです。 サビキ釣りの竿や、他のルアーロッドの流用はおすすめしません。「軽さ」と「感度」に特化した専用タックルを揃えることが、最初の一匹への近道です。
① ロッド(アジングロッド)
長さは**5.5フィート〜6.4フィート(約1.6m〜1.9m)のショートロッドが主流です。 短いほうが竿が軽く、手元の感度が上がります。 穂先(ティップ)の種類は、初心者には食い込みの良い「ソリッドティップ」**がおすすめです。
② リール
非常に軽い竿に合わせるため、リールも軽量な**「1000番」または「2000番」**を選びます。 ドラグ(糸が引っ張られた時にスムーズに出る機能)性能が良いものを選ぶと、細い糸でも切られにくくなります。
③ ライン(ここが最重要!)
アジングでは、髪の毛のように細い糸を使います。
エステルライン(0.2号〜0.3号): 現在の主流。伸びが少なく感度が最高ですが、切れやすいため初心者には扱いが難しい場合があります。
PEライン(0.1号〜0.3号): 飛距離と強度のバランスが良いですが、風に弱い弱点があります。
フロロカーボン(2lb〜3lb): 初心者にはこれが一番おすすめ! リーダーを結ぶ必要がなく、トラブルが少ないため、まずはここから始めましょう。
④ ジグヘッドとワーム
これが弾丸です。状況に合わせて交換するため、複数種類が必要です。
ジグヘッド: 重さは0.8g、1.0g、1.5gの3種類が基本です。最初は1.0gからスタートしましょう。
ワーム: 形は「ストレート(棒状)」が基本。
カラー: 「クリア系(透明・ラメ)」「グロー系(夜光)」「ソリッド系(ピンクや白)」の3系統を用意し、その日のアジの気分に合わせます。

4. 釣果を伸ばす「レンジ(深さ)」攻略法
道具が揃ったら実釣です。ポイントは「夜の常夜灯周り」。プランクトンが集まる明るい場所が狙い目です。
アジングの基本アクションは**「リフト&フォール」**です。
キャスト: 投げます。
カウントダウン: ここで「深さ」を決めます。表層(0秒)、中層(5秒)、底(10秒〜)と、探る層(レンジ)を変えていきます。
アクション: チョンチョンと竿先を動かして誘い(リフト)、ピタッと止めて沈めます(フォール)。
アタリ: アジが食いつくのは9割が「フォール中」です。 沈めている最中に「コンッ」ときたら即合わせ!
「今は表層かな?それとも底かな?」と、アジがいる層を探し当てた時の快感はたまりません。

5. 夜釣りの必須アイテムとマナー
アジングは主に夜に行う釣りです。安全とトラブル防止のために準備が必要です。
ヘッドライト: 手元の作業や足元の確認に必須です。首から下げるタイプも人気です。
ライフジャケット: 夜の海は距離感が掴みにくいため、必ず着用しましょう。
静粛に: 漁港は仕事場であり、近隣に民家がある場合も多いです。夜間の大声や車のドアの開閉音には十分配慮しましょう。
立ち入り禁止場所の確認: 近年、マナー悪化により釣り禁止になる漁港が増えています。必ず現地の看板等を確認しましょう。
6. まとめ:究極のライトゲームを始めよう
「たかがアジ、されどアジ」。 道具を極限まで軽くし、感覚を研ぎ澄ませて挑むアジングは、他の釣りにはない奥深さがあります。 釣れたてのアジは、刺身はもちろん、「なめろう」や「アジフライ」にすれば、高級料亭の味です。
まずは手頃なセットと、数パックのワームを持って、夜の漁港へ涼みに行ってみてはいかがでしょうか? つり吉では、スタッフが実際に使って厳選した「釣れるアジンググッズ」を多数取り揃えています。
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